生命保険のことは知っていても、生命保険会社のことはよく知らない人が多いようです。ネズミ講やマルチ商法など(生命保険とは関係ありませんが)にひっかかるのは会社のしくみを理解していないからです。保険会社について勉強しましょう。
相互扶助の精神
生命保険会社は、たくさんの人(契約者)から保険料を集め、このお金を保険金として不幸な目にあった人(契約者)に支払うことを業務とする会社です。
なぜ金融機関といわれるのでしょうか
集めた保険料が直ちに保険金として支払われるわけではありません。人はいつかは必ず死ぬのですが、一般的に年齢が上がるにつれて亡くなる確率は高くなります。保険の契約を結び保険料を払い始めてから、亡くなった保険料をもらうまでに、個人差はありますが、時間があります。したがって契約者から保険料を集め、いざというときに保険金として支払うために常に多額のお金が保険会社にあるわけです。
このお金をそのまま金庫にしまっておいてもよいのですが、お金を必要としている企業に貸して利息を取ったり、株を買って配当金を受け取ったり、ビルを建てて家賃を受け取ったりして収入を増やせば、それだけ少ない保険料ですむようになります。
このようなことから、生命保険会社は銀行と同じく、金融機関といわれるのです。