最近目にする機会が多くなったものに、健康体割引があります。これは、タバコを吸わない人や一定の健康状態にある人の保険料を割り引くものですが、この多くは定期保険となっています。健康体割引のしくみをみてみましょう。
健康体割引のしくみ
健康体割引とは、健康状態などが保険会社が定めた一定の基準を満たした場合に、保険料を割り引くものです。この基準は、保険会社でさまざまです。
「健康体」の条件
・過去2年以内など、保険会社の定める期間内にタバコを吸っていないこと(自己申告と唾液によるニコチン含有量テストなど)
・血圧、BMI(ボディ・マス・インデックス)の値、尿検査の結果が保険会社所定の範囲内であること。BMIとは、慎重と体重のバランスを判断する指標のひとつ。BMI=体重(キログラム)÷身長(メートル)2
・保険会社の定める通常の契約引受基準において、健康状態および身体状態が良好であること
当初、割引基準となる健康状態は喫煙の有無のみで判断していましたが、いまでは血圧や体格、尿酸値の値まで加えるようになってきました。なお、この基準に該当しないと健康体割引は適用されませんが、その人が健康体でないということではありません。
健康体はオトク
健康体割引が適用されると、保険料はどのくらい安くなるのでしょうか。
平準定期保険 保険期間・保険料払込期間20年
年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
31歳 | 12,250円 | 9,100円 |
32歳 | 12,950円 | 9,550円 |
33歳 | 13,700円 | 9,950円 |
34歳 | 14,600円 | 10,450円 |
35歳 | 15,550円 | 10,950円 |
36歳 | 16,500円 | 11,350円 |
37歳 | 17,550円 | 11,850円 |
38歳 | 18,650円 | 12,300円 |
39歳 | 19,900円 | 12,850円 |
40歳 | 21,200円 | 13,400円 |
41歳 | 22,650円 | 13,900円 |
42歳 | 24,150円 | 14,550円 |
43歳 | 25,800円 | 15,250円 |
44歳 | 27,650円 | 15,950円 |
45歳 | 29,600円 | 16,750円 |
46歳 | 31,800円 | 17,650円 |
47歳 | 34,250円 | 18,600円 |
48歳 | 37,050円 | 19,750円 |
49歳 | 40,200円 | 20,950円 |
50歳 | 43,600円 | 22,300円 |
平準定期保険(喫煙リスク区分型) 保険期間・保険料払込期間20年(非喫煙者保険料率)
年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
31歳 | 10,150円 | 8,550円 |
32歳 | 10,700円 | 8,850円 |
33歳 | 11,250円 | 9,250円 |
34歳 | 11,900円 | 9,650円 |
35歳 | 12,600円 | 10,100円 |
36歳 | 13,350円 | 10,500円 |
37歳 | 14,100円 | 10,900円 |
38歳 | 15,000円 | 11,300円 |
39歳 | 15,950円 | 11,750円 |
40歳 | 16,950円 | 12,250円 |
41歳 | 18,200円 | 12,750円 |
42歳 | 19,450円 | 13,350円 |
43歳 | 20,850円 | 13,950円 |
44歳 | 22,450円 | 14,650円 |
45歳 | 24,200円 | 15,450円 |
46歳 | 26,100円 | 16,200円 |
47歳 | 28,250円 | 17,150円 |
48歳 | 30,800円 | 18,250円 |
49歳 | 33,600円 | 19,350円 |
50歳 | 36,750円 | 20,700円 |
この商品では、いままでの健康状態と1年以内の喫煙状況等が一定の基準に適している場合、割引対象となります。
健康状態に関する基準とは、1.血圧値が一定範囲内であること、2.ボディ・マス・インデックス(BMI)の値(実測値)が一定範囲内であること(BMI=体重(kg)÷{身長(m)}2で求められる)、3.尿検査委の結果が一定の基準を満たしていることなどです。
男性の保険料をみると、非喫煙者の保険料は通常保険料の80~84%程度となっています。保険料のために健康である必要ありませんが、健康であれば保険料にもご利益があるということです。
契約後に喫煙すると
非喫煙者が、健康体割引の適用された保険契約を締結した後に喫煙したらどうなるのでしょうか。この場合、保険会社への報告は必要ありませんし、保険料も値上がりすることはありません。しかし、あまり好ましいこととはいえないでしょう。