60歳くらいになると、死亡保障から老後保障へニーズが変わることが多いものです。終身保険の解約返戻金は、定期保険と比べるとかなり高額になります。このお金を活用することにより、いろいろな老後の資金プランを設計することができます。
生涯保障ということは
有期払込終身保険では、保険料の払い込みは60歳とか65歳のように定められたときまでに終了することとなっていますが、生涯保障ですので死亡保障はその後もずっと続きます。
60歳で保険料の払い込みは終了しますが、その後も死亡保障は続くので、▲印の時点で死亡した場合にも、死亡保険金は支払われます。そのときに、受取人の息子さんが、「そうか、オヤジは5,000万円も保険に入っていたのか。俺は、もう働いているんだから・・・。生きているときに、好きなように使っていればよかったのに」と思うことだってあるのです。
このように、死亡保障のニーズが「絶対必要!」から「こんなになくてもまあ大丈夫」へと変わっていくことがあるものです。
保険料払込期間満了後のプラン
保険料払込期間の満了後に終身保険を解約することで、解約返戻金や配当を原資にいろいろな老後のプラン作りが可能です。
死亡保障コース | 死亡保障の全額を継続することはもちろん、その一部だけを継続することもできます。死亡保障が邪魔という遺族はほとんどいません。 |
一括受け取りコース | 終身保険を解約し、解約返戻金や積立配当金などをキャッシュ(つまり一時金)で受け取るものです。全額の解約も、一部の解約も可。まとまった金額を手に、夫婦や恋人とヨーロッパ周遊などはいかがですか。 |
年金払いコース | 解約返戻金や積立配当金などで個人年金へ加入し、年金を受け取るというものです。終身保険の中には、将来個人年金へ移行するということを前提としているものがたくさんあります。「絶対に長生きするぞ!」という人に向いています。 |
医療・介護保障コース | 解約返戻金や積立配当金などで医療保険や介護保険に加入するというものです。所得保障よりも医療保障や介護保障を重視する人向きです。 |
保険料払込満了後のプランはいろいろ
保険料払込期間満了後のプランは組み合わせ可能です。たとえば、終身保険の一部を残して、それ以外の部分を個人年金や医療保険などにすることができます。
また、終身払込や一時払込みを選択されている人は、解約返戻金などを考えて、適当な年齢から老後のプランを設計される場合が多いようです。