ライフサイクルの変化に応じ、保障ニーズも変化します。定期付終身保険は「転換」による保障の見直しで、トラブルが続発しました。利率変動型積立終身保険では「転換」によらず保障の見直しができますが、そのしくみをみてみましょう。
新たな保障の見直しのしくみ
利率変動型積立終身保険では、積立金(主契約・払込期間満了後の終身保険の元)と保障部分(死亡保障や医療保障)の保険料をまとめて払い込みます。払い込まれた金額から、保障部分の保険料を除いた残りが積立金となります。
契約後、保障部分の更新時などに、保障を増額したいときは積立金の一部を取り崩し保障部分に充てることができます。積立金を増額したいときは、保障部分の増額や積立金部分の保険料を増額します。あるいは年2回の賞与時に5万円ずつというように、まとめて積立金部分の保険料を払い込むことも可能です。なお、払込保険料の増額も可能です。
保障の見直しは、自由自在に毎年できるとされています。つまり、見直しを前提とした保険ということができるでしょう。
積立終身保険と定期保険特約のセット
利率変動型積立終身保険は、貯蓄性商品の積立終身保険に定期保険特約などをセットしたものです。ただし、積立終身保険の予定利率が変動(最低保証1.5%)します。保険料水準は、他商品と比べ、優れているというものではありません。将来指向型の商品です。契約後に金利水準が上昇し予定利率も引き上げられれば、そのとき「契約してよかった」となる商品です。
<3年ごと利差配当付利率変動型積立終身保険(K社)>
契約年齢 | 男性 | 女性 |
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25歳 | 11,344円 | 10,597円 |
35歳 | 14,455円 | 13,513円 |
45歳 | 22,791円 | 19,563円 |
※特約保険期間10年
※保険金額:疾病で死亡した場合
2,120万円+積立金額
※口座振替月払い
積立金額の透明性
定期付終身保険の場合、払込保険料で貯蓄部分がどのくらいなのか疑問の声が聞かれました。利率変動型積立終身保険では積立金を設定し、その状況について「年次レポート」が作成とされ、貯蓄部分にあたる積立金の透明性を確保するようにしています。