現在、定期付終身保険にかわり、医療保険が生命保険の主役の座につきつつあります。生命保険会社や損害保険会社は次々に新商品を開発、医療保険は百花繚乱の様相です。このような中で、ひときわ目立つのが終身医療保険です。特徴的なものをみていくことにしましょう。
保障は一生涯、保険料も生涯同額
終身保険では、保障は生涯続き、契約時と同額の保険料を規定の期間(60歳までなど)払い込みます。このしくみは終身医療保険でも同様で、終身医療保険の場合は終身払い込みが一般的です。
誰でも、健康に多少の不安があるもの。そこで、さまざまな終身医療保険が誕生しました。
ここでは、代表的なものをみてみましょう。
終身医療保険の主な保障内容
支払条件 | 給付金額 |
---|---|
ケガや病気で入院したとき ケガ・病気それぞれ1入院60日 入院初日から通算1,095日まで保障 |
日額10,000円 |
所定の手術を受けたとき | 1回につき20万円または5万円 |
先進医療による療養を受けたとき (先進医療給付特約) |
先進医療にかかる技術料と同額 |
このタイプの終身医療保険では、入院や手術の保障が一生涯続き、ケガ・病気による入院が初日から保障されるタイプです。入院の有無にかかわらず、所定の手術を受けた際には、一定の給付金が支払われます。
保険料(月額)
年齢 | 男 | 女 |
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30歳 | 3,477円 | 3,397円 |
40歳 | 4,587円 | 3,967円 |
50歳 | 6,307円 | 5,137円 |
保険料払込期間:終身
先進医療給付特約:10年更新
また、先進医療給付特約が付加されているので、健康保険の給付対象外の先進医療を受けたときにも保障されます。
終身タイプですので、保険料は一生涯変わりません。ただし、先進医療給付特約は10年更新ですので、更新の際に変更となります。
入院給付金の支給期間
入院給付金の支給期間が長いものは、当然、保険料も割高です。年齢階級別の平均在院日数(厚生労働省・平成23年患者調査)によると、平均在院日数は短縮傾向にあり、総数で32.8日となっています。入院給付金選びの参考になるのではないでしょうか。
また、入院患者総数の68.2%を65歳以上が占め、40歳未満は9.0%にとどまっています(同上)。このような統計も参考に、自分に合ったものを選択するようにしたいものです。
終身医療保険の死亡保障
終身医療保険には、死亡保障があるタイプとないタイプがあります。保険料を比較すると、死亡保障があるタイプの方が割高です。そこで、終身の医療保障だけを希望する場合には、死亡保障のないタイプを選択するとよいでしょう。