JA共済は農協法に基づく農業協同組合(JA)の共済で、農家組合員の生命や財産を保障しています。生保や損保各社が取り扱う商品とほぼ同様で、組合員以外の人でも、員外利用や准組合員となることで組合員と同様に利用することができます。
がん共済の改定(2012年4月)
JA共済では、「がん共済」を利用者のニーズに合わせ、「がん治療後も生き続けるための保障」を提供するため、がん治療にかかる経済的負担へ万全の備えを図るとする改定を行いました。改定の概要は以下のとおりです。
加入年齢の拡大 → 「15~75歳」から「0~75歳」へ拡大
保障プランの設定 →「基本型」と「充実型(がん入院共済金とがん先進医療共済金以外、基本型の2倍保障)」を設定
手術保障の公的医療保険制度連動方式への変更 → 手術保障の対象を「公的医療保険制度の対象がん手術・がん放射線治療」に変更
がん治療共済金の新設
がん先進医療共済金の新設
このがん共済は、次のような内容です。
契約当初90日間は 保障がない |
がんと診断されたとき 1回のみ | 200万円(がん入院日額*200) |
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がんで入院したとき 1日目から無制限 | 1日当たり10,000円 | |
がんで手術したとき 何回でも | 入院中 1回あたり40万円(がん入院日額*40) 外 来 1回あたり10万円(がん入院日額*10) |
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放射線治療をしたとき 何回でも | 1回につき20万円(がん入院日額*20) | |
がん再発時や長期治療の時 | 100万円(がん入院日額*100) |
*30歳、終身払、がん入院日額10,000円、充実型、先進医療特約あり
*掛金月額:男性5,113円、女性3,953円
介護共済・一時払介護共済の新設(2013年4月)
JA共済では、今後ますます高まる介護保障ニーズに対応するため、要介護状態になった場合の経済的負担に備えるとし、「介護共済」および「一時払介護共済」を新設しました。
介護共済の契約例を見てみましょう。
[介護共済の契約例]
40歳加入・終身払い 共済金額500万円
介護共済金 500万円
①公的介護保険制度に定める要介護2~5に認定された場合
または
②所定の重度要介護状態になった場合
(JA共済独自基準)
※介護共済は、死亡時における保障はありません。
40歳加入 公的介護保険制度<第2号被保険者>
65歳~ 公的介護保険制度<第1号被保険者>
*掛金月額:男性5,855円、女性6,935円
上記の介護共済の契約例の場合、要介護2~5に認定された場合やJA共済が独自に基準を設けた重度要介護状態になった場合に500万円の介護共済金を受け取ることができます。
員外利用と準組合員とは
農協法では、JAごとに組合員の利用高の2割まで組合員以外の利用が認められています。これを「員外利用」といいます。これとは別に、出資金を支払い「准組合員」となる方法もあります(組合員総数比50%超)。准組合員は、JAのすべての事業を組合員と同様に利用できます。