定期付終身保険では、終身保険部分を主契約といい、定期保険部分を定期保険特約といいます。この主契約の保険料払込みには、いくつかの異なる方法があります。払込方法の相違で、保険料はどのくらい違ってくるのでしょうか。
主契約の3つの保険料払込方法
主契約である終身保険部分の保険料払込方法には3つのタイプがあります。
主契約 保険料の払込方法 |
平準払込み | 契約時から保険料払込期間満了まで同額の保険料を払い込むタイプ |
ステップ払込み | 契約後一定期間は平準払込の保険料よりも低額とし、その後の期間については平準払込みの保険料よりも高額の保険料とするタイプ | |
終身払込み | 契約時から生涯にわたり同額の保険料を払い込むタイプ |
契約当初の安さ、総額の安さ
「なるほどなぁー」。書斎からは、聞き慣れた竹内さんの声。竹内さんは一体何に感心したのでしょうか。
主契約の保険料が、平準払込、ステップ払込、終身払込でどの程度異なるのか、定期付終身保険の新規契約者が最も多数を占めた1996年度の金額でみてみましょう。
契約年齢 | 終身払込 | 平準払込 | ステップ期間10年 | ステップ期間15年 | ||
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(60歳払込満了) | 当初10年 | その後10年 | 当初15年 | その後15年 | ||
30歳 | 12,890円 | 16,730円 | 10,750円 | 13,970円 | 10,180円 | 15,280円 |
40歳 | 17,530円 | 26,790円 | 14,770円 | 19,200円 | 14,160円 | 21,250円 |
50歳 | 25,150円 | 56,030円 | 21,530円 | 27,990円 | 21,030円 | 31,550円 |
S社・男性・口座振替月払
ステップ保険料払込方式の保険料は、平準保険料払込方式に比べると、契約当初の一定期間は低く、一定期間経過後は高くなります。なお、ステップ保険料払込方式の保険料払込総額は、平準保険料払込方式に比べて、多くなります。なお、主契約の保険料払込方式にかかわらず、付加された特約の保険料についてはステップ保険料払込方式を選択することはできません。
活用例4 毎月の保険料支払いはできるだけ少ないほうがいい、という人
秋山敏夫さん(28歳)は、昨年7月にまるみさんと結婚。月収は手取り30万円。マンションのローン月10万円、自動車ローン月4万円。先月、まるみさんが出産したので定期付終身保険を考えています。でも、保険料のことを思うと「フーッ」とため息が。こういう方には、当初が比較的低額の更新型とステップ払い利用が向いています。
解約返戻金の額
保障額が同じならば解約返戻金は次のようになります。
○保険料払込期間中に解約した場合
解約返戻金は、ステップ保険料払込方式のほうが平準保険料払込方式より少なくなります。
○保険料払込期間満了後に解約した場合
解約返戻金は、いずれの払込方式を利用された場合でも同額となります。