終身保険には、保険料払込期間の違いによって、一時払込終身保険、有期払込終身保険、終身払込終身保険の3種類があります。この3つの保険料の違いを比べてみましょう。
保険料払込方法により、保険料額も案外違うものなのです。
払込期間ごとに違う保険料
おや、竹内さんは、今日は部屋の中には見当たりません。同じマンションに住む3人でご歓談です。3人とも、いい心持ち。
「ところで、中谷さん。終身保険の保険料払込期間が違うと、保険料・・・」。竹内さんです。とうとう、生命保険が肴になってしまいました。話の内容を整理すると、次のようになります。
保険料払込期間の相違による保険料の違いは大きい
有期払込終身保険は、満了を60歳や65歳とするものが多く、終身払込終身保険はあまり利用されていません。また、一時払終身保険は、将来の保険料を一度に払い込むため月払いより割安ですが、加入時の払込額がかなり高額になります。
被保険者年齢 | 保険金額 | 改定前 | 改定後 | 増減率 | |
---|---|---|---|---|---|
男性 | 50歳 | 1,000万円 | 7,337,200円 | 8,169,200円 | +11.3% |
60歳 | 8,035,900円 | 8,688,000円 | +8.1% | ||
女性 | 50歳 | 6,879,600円 | 7,823,000円 | +13.7% | |
60歳 | 7,568,900円 | 8,345,700円 | +10.3% |
B社・準有配当
年齢が同じならば、払込期間の長いほうが、毎月の負担は軽い
定期保険では保険期間が長くなるにつれて毎月の保険料負担が増えていきますが、終身保険の場合には払込期間が長くなるにつれて毎月の保険料負担は軽くなっていきます。
保険料払込期間終身
被保険者年齢 | 男性 | 女性 | ||
---|---|---|---|---|
改定前 | 改定後 | 改定前 | 改定後 | |
20歳 | 5,475円 | 6,310円 | 4,710円 | 5,520円 |
30歳 | 6,935円 | 7,810円 | 5,870円 | 6,730円 |
40歳 | 9,170円 | 10,070円 | 7,555円 | 8,455円 |
50歳 | 12,715円 | 13,625円 | 10,120円 | 11,050円 |
60歳 | 18,765円 | 19,660円 | 14,335円 | 15,285円 |
70歳 | 30,500円 | 31,340円 | 22,370円 | 23,305円 |
C社・保険金額500万円・口座振替・月払
保険料払込満了年齢と契約年齢
有期払込終身保険では、保険料の払込期間を定めなければなりません。この保険料の払込期間は年齢によって定められる場合が多いのですが、その際、右の表のように契約年齢の区分により決められるものが多いようです。
保険料払込満了年齢 | 契約年齢 |
---|---|
50歳払込満了 | 15歳~45歳 |
55歳払込満了 | 15歳~50歳 |
60歳払込満了 | 20歳~55歳 |
65歳払込満了 | 25歳~60歳 |
70歳払込満了 | 30歳~65歳 |
75歳払込満了 | 35歳~70歳 |
活用例3 ちょっと無理して一時払込保険料を払おう、と思っている人
無理は絶対ダメ。特に、お金の無理と恋の無理は、ろくなことになりません。こういう人には、一時払込保険料は向いていません。
毎月の支払い方法もいろいろ
毎月の保険料の支払い方法には、1.ボーナス月を高額とし、それ以外の月の負担を軽くするボーナス併用払い、2.数年ごとに段階的に保険料を引き上げていく方法、3.一定額を頭金として支払い残額を毎月支払う方法など、いろいろな方法が行われています。