終身保険も定期保険と同様の死亡保険です。しかし、保険期間を終身としているために、遺族保障に優れた機能を備えているのが終身保険だといえます。
終身保険は定期保険とは異なり、掛け捨てにならないタイプです。
生涯にわたる死亡保障がある
どんなに長生きな人にも、いずれは死が訪れます。そのときを避けることはできません。このときを、終身保険では保険期間の終了と定めています。終身保険では、加入してから後の期間はすべて保険期間になります。そこで、いったん終身保険の被保険者となれば、その人がいつ死亡しようとも、それはすべて保険期間中の死亡です。そこで、死亡保険金の支払いとなります。これが生涯にわたる死亡保障ということです。
このように、終身保険は定期保険のようないわゆる掛け捨て型とは異なり、必ず保障が行われるもので、遺族保障に優れた機能を備えている保険といえるのです。
<終身保険のポイント>
項目 | 内容 |
---|---|
保険期間 | 加入から死亡するまでの期間 |
保険料 | 定期保険よりも高額 |
配当 | ない |
満期保険金 | 定期保険よりも高額 |
解約返戻金 | 定期保険よりも高額 |
<終身保険の種類>
終身保険のしくみによる分類 | 普通終身保険 | 前ページのタイプ |
定期付終身保険 | 終身保険に定期保険を上乗せしたタイプ | |
連生終身保険 | 2人で1つの終身保険に入るタイプ |
保険料の払込期間による分類 | 終身払込終身保険 | 保険料の払い込みを終身とするタイプ |
有期払込終身保険 | 保険料の払い込みを一定期間で終えるタイプ | |
一時払込終身保険 | 保険料を加入時に一括して払い込むタイプ |
終身保険には、自動更新がない
自動更新について、定期保険と比べてみましょう。
定期保険⇒満期になると、自動更新で保険料がアップします。
終身保険⇒生涯が保険期間なので、自動更新の制度はなく、保険料額に変更はありません。